SYSTEMA by MITO YUKO
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< きっかけとしてのCO2削減 >
(2007.9)
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◇ 昨年度から、とても長い名前の
いわゆる「社会貢献活動」をしています。
息を深く吸ってから、ご覧ください。
グリーン物流 パートナーシップ会議 事業調整・評価ワーキンググループ 委員
です。 (やはり長いですね。)
グリーン物流とは、要するにCO2の排出を削減して
日本の物流を 環境適合的にしよう という
全日本的 プロジェクトのことで、背後には
地球環境問題という大問題が どっしりと控えています。
税金を投入した国の政策としても推進されているのですが、
一番の特徴は、物流事業者と荷主が協力して(つまりパートナー
シップを組んで)物流の改革に当ることです。
荷を運ぶ側だけでなく、
荷を運ばせる側(究極的にはすべての人ということになりますね)
をも巻き込むことによって、環境適合的なシステムづくりに、
確かさと広がりをもたらそうというわけです。
行政からは 経済産業省、国土交通省、
民間からは日本ロジスティクスシステム協会、日本物流団体連合会、
日本経済団体連合会(オブザーバー)といったところが
協力して、改革の舞台を整えています。
( 企業・団体の参加は 2007年7月4日現在、2,678 )
◇ そこで当然のようにCO2排出をどんどんと減らそう、
どれだけCO2が削減できるかも計算してみよう、
という話になるのですが、
つい間違えてしまいそうになることがあります。
地球環境を悪化させないためには「CO2削減はよいことだ」。ならば、
「CO2を削減するプロジェクトは、いいプロジェクトなのか?」
というと、必ずしもそうではない。
どんなにCO2削減効果が大きくても、
誰も使わない 物流システム は、結局は
とてつもなく大きなごみをつくったのと
同じになってしまう。
人工物は、人間に使われ続けて はじめて意味を持つ。
当たり前ですけれど、
それを ついうっかりしてしまうのが
人間の思考回路 というものです。
「地球を救おう!」という志を持つこと自体は
大変にすばらしいことでしょう。
しかし「善意」から出たはずの
大勢の人の 意思とエネルギーが、その意に反して
「大いなる無駄」をつくり出すことになってしまっては、
やはり残念に過ぎます。
◇ そうならないためには、何が必要か
という話を、物流の世界を通して 考えてみました。
題して「きっかけとしてのCO2削減
〜小さな取り組みから大きなビジョンへ〜」です。
文字通り 雲の上から降りてきた CO2問題 も、
ひとたび地上に降りたったならば、
見るべきこと、言うべきこと、なすべきこと、
そして目指すべきところも、変わるという話です。
* 「きっかけとしてのCO2削減」は、
国土交通省 広報誌「国土交通」平成19年8月号(8/20発行)
に掲載。 同省ウェブから全文を見て、印刷することもできます。
http://www.mlit.go.jp/kohoshi/kohoshi07_08/kohoshi07_08.html
* グリーン物流について詳しくは、
グリーン物流パートナーシップ会議 ホームページ へ。
http://www.greenpartnership.jp/index.html
2007.9.12 みと
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