SYSTEMA by MITO YUKO
『定刻発車』 目次
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序 鉄道は正確で当たり前?
●驚きの目で見られる日本の鉄道/●定刻発車から見える日本の社会/
●「生命の秩序」にも似た鉄道の正確さ
1 環 境
第1章 正確さの起源
●日本地図を改めて見ると…/●明治政府の“アポロ計画”/
●徒歩の時代から鉄道の時代へ/●明治の日本に鉄道はなぜ走れたか?/
●ペリーを目覚めさせた鐘の音/●参勤交代という大規模移動プロジェクト/
●「日本ほど旅行が一般化している国はない!」/
●鈴生りになって発展した都市/
●江戸時代には用意されていた“アミノ酸のスープ”
第2章 定時運転の誕生と進化
●日本の鉄道はいつごろから正確だったか?/●鉄道を正確にした人物/
●黄金の1920年代/●戦争の影響/●蒸気機関車から電車へ/
●列車が遅れやすい時期や場所
第3章 鉄道が正確でなければ成り立たない都市
●「寸秒違わず」正確な鉄道への選択/
●「いまの人には信じられないだろうが…」
●新宿駅午前8時30分/●10分の遅れで生じる“東京”の混乱/
●乗客を「捌く」時代の始まり/●大都市と鉄道の二人三脚/
●高層化する大都市を捌く平屋建ての鉄道/●都会人の発想
2 仕 組 み
第4章 驚異の運転技術
●不確実性の中に浮かぶ確実/●「1秒」という大きな時間/
●運転士たちのイメージトレーニング/●機械と人間が一体となった運転/
●「運転席に着くと、ほっとする」/
●ダイヤが守られていたから国鉄改革は成功した
第5章 攪乱要因との闘い
●“実験室”の運行/●鉄道システムが直面する数々の攪乱/
●用心深い鉄道ほど遅れやすい?/●列車が遅れないほうがむしろ不思議/
第6章 巨大システムのマジック
●数との闘い/●「完璧」×「完璧」×「完璧」=「?」/
●信頼性向上の特効薬/
●人間の能力も並列に/●肝心なのはやはりバランス
第7章 列車群の生態
●鉄道システムの泣き所/●鉄道システムの不安定性/●迅速な復旧/
●波及のストッパーと代役のダイヤ/●駅はシステムの安定化装置
第8章 よいダイヤは遅れない
●先手、先手の対策/●ダイヤを媒介に需給を調整する/
●鉄道システムの硬直性/
●「乗客がよろこぶダイヤ」は遅れない/●需要をとらえる情報システム/
●列車運行のソフトとハード/●“供給能力の限界”を取り除く/
●1つのホームで217本の列車が発着できる理由/
●「よいダイヤ」をつくる精神風土
第9章 「ダイヤの回復力」を設計する
●ダイヤに仕組まれた「余裕」/●「余裕」は大きいほどよい?/
●可変性のあるダイヤは回復しやすい/
●システムの信頼性は設計段階で組み込まれる
第10章 システムの運転台
●人間の視覚ではとらえられないシステム/
●「すべてが計画通り」である日の指令室/●時間との闘い/
●ダイヤ回復の“内科治療”と“外科治療”/●台風の日の指令室
3 正 確 さ を 超 え て
第11章 日本の鉄道はこれからも正確か?
●変化への適応の中で守られてきた正確さ/●適応力の質が変わる/
●小さなストックで大きなフロー/●“鉄道魂”は永遠か?/
●余裕のなさは日本社会の宿命か?
第12章 成熟社会の夢
●日本流「ゆとり」のつくり方/●情報技術が拓くフロンティア/
●誰の目にも瞬時に見える鉄道/●スジ屋とコンピュータとの対話/
●柔軟な鉄道システムのデザイン/●“列車ロボット”が群をなす/
●システム全体が安定化装置/●ゲームのルールが変わる/
●公共空間からプライベート空間へ/
●「せっかち」な日本人の性格も変わる/
●文明のメンテナンス/●技術のメッセージ性
あとがきと謝辞
参考文献
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さらに『定刻発車』について、いろいろな疑問にお答えします。
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